前回↑、県から地図添付で
新たに防止特別地区拡大県案が回覧にて示されました。
隣近所縁故関係冠婚葬祭等の点を県がくみ取ってくれ、
以前には含まれなかった住民宅が新たに10件ほど希望移転の枠に含まれることとなり、
地図を見る限り、県もかなり譲歩したと思われ、
前にも書きましたが、私の納得できる考えに近いものがありました・・・。
その件について、その後数回に及ぶ(ほぼ毎週・・・)空対委員会の会合が開催されてきました・・・。
正直、異常です。異常事態もこうも重なると、普通ということでしょうか?
会議中に疑心暗鬼、妬み、嫉妬がこうもあからさまになると、
逆に見苦しいものがあります。
しかし、移転できない側の住民からしてみれば、確かに死活問題・・・。
あの県から示された「拡大案」をもとに
現在までの空港対策についての経過を明らかにし、
今後の対策について具体的な内容で話し合いを進めたいというのが、
幡谷空対委員長の意向でしたが・・・。
県から「拡大案」に対しての幡谷地区としての「再度回答」を求められたのですが、
先に空対役員クラスで話し合ったようで、
答えとしての「要望書(改)」を提出することに至ったようです。
要望書はまだ不完全版で掲示されたあとすぐに回収されてしまったのですが、
内容は幡谷区総意は全戸移転と表面では謳いながらも、
一に須賀辺田下の地区残り8戸の更なる縁故関係を理由にした拡大(!)、
二に移転対象にならなかった住民宅のC工法からB工法への
防音工事基準の見直し、
三に5年後に予定されている騒音コンター図見直しに限らず引き続き話し合いを進めていくことの
3本柱が記されていました。
一番の問題は一の須賀辺田下の地区残り8戸の縁故関係を理由にした拡大要望でした。
つまり、これを県に要望すると言うことは、
県にしてみれば「幡谷須賀辺田地区」はこの要望さえ県やNAA側が受入さえすれば
騒音問題について形の上では一切承認したこととなり、
移転対象にならなかった住民は諦めていると見られないかと言う事でした。
話し合いの中、怒りの声をあげたのは当然「移転対象にならなかった住民」でした。
須賀辺田地区の県道荒海線沿いに唯一軒の商店を構える家の主人が
役員に対して、
「(委員長の言い分は)移転対象になったらなったで、さっさと見切りを付けてしまいたいように聞こえる。
残った住民だけでどう空港騒音問題に対処していけば良いと言うのか」と
怒号に似た罵声を浴びせ、
結局今夜の対策会議は中途中断そのまま終了となってしまいました。
益々深まる移転対象住民とならなかった住民との溝。
枠が変に偏って増えた分だけ、始末が悪いというわけです。
頭痛いです。
7月29日(土)夜7時から再び、
今度は県や市の関係各庁職員および地元市議県議による説明意見交換会が開催される予定でしたが、理由がわからないまま、急に中止になってしまいました。
(今回分のUPですが、あとから読むとかなり私的個人的な感情が含まれているようなので、先に謝罪させていただきます・・・)
2006年8月初旬〜中旬、反対派(
三里塚芝山連合空港反対同盟)チラシ(
表面・
裏面)配布活発化。
北側延伸反対を訴える宣伝カーの久住地区での活動もかなり多く見受けられるようになる。
2006年9月初旬回覧がありました。
2006年9月1日
区民各位
幡谷区長 (兼)航空機騒音環境対策委員会会長
○○○○
航空機騒音環境対策委員長
△△△△
幡谷区航空機騒音環境対策委員会報告書
初秋の候、皆様方におかれましては、ご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、2005年7月15日北側国土交通大臣による暫定平行滑走路北側延伸の決定発表後、
幡谷区として、航空機騒音環境問題に取り組んでまいりました内容を集約し
その経緯と今後の取り組み方針についてご報告申し上げます。
経緯
●2005年1O月1日
成田国際空港株式会社(以下略称NAAで表現) 騒音防止特別地区及び騒音防止地区に対するコンター(都市計画法による線引き)が発表され
騒音防止特別地区(8OW)の須賀辺田が移転対象内に5戸含まれ、
集落の分断に繋がる為の問題と騒音防止地区(75W/70W)谷間地区に及ぼす騒音環境負荷について
久住空港対策委員会及び区役員会に於いて協議検討を重ね、
2005年11月27日
航空機騒音環境対策委員会 (以下騒音対策委員会と表現)を発足し、
須賀辺田の集落分断を阻止し全戸移転の対象及び騒音防止及び谷間地区に対する騒音対策のグレードアップについて
成田小林市長宛てに2006年1月8日要望書を提出いたしました。
●2006年6月11日
千葉県より騒音防止特別地区の拡大見直し案として、祭祀、縁故関係の集落化の定義付けにより、
須賀辺田の旧道を境として移転対象戸数計14戸が最終案として提示される。
更に成田市より、騒防法第1種区域の拡大、谷間地域防音工事の第1種区域並み引き上げ、
75W内移転対象外住民に対しての防音特別工事の処置を施す発表がある。
然しながら、当騒音対策委員会として、千葉県との交渉が難航し行き詰る中、
騒音防止特別対象区の荒海 (Aラン).大室第二.士室区との要求に対する足並みを揃えること、
区民及び須賀辺国住民の同意が得られないことを理由に慎重に協議を重ね苦渋の選択として、
須賀辺田住民の同意を得て下22戸を拡大編入することを成田小林市長,千葉県堂本知事宛てに2006年7月2O日再度要望書を提出する。
千葉県は、私達住民の要求に対して、須賀辺田防音集会所に於ける度重なる説明会で前述回答内容が最終であることを強調され進展は無く、
更に7月8日千葉県としての最終コンター(線引き)の発表となる。
●8月6日
久住地区騒音対策拡大幹事会に於いて、 小林市長とNAA黒野社長による国土交通省との単独拡大交渉の結果
須賀辺田+4計18戸編入されたことの説明があった。
●8月11日
須賀辺田防音集会所に於いて小林市長はじめ関係者による住民に対して、
成田市として今後進展は望めなく此れが最終回答として住民の同意を得るための説明によるお願いであることを小林市長より表明される。
●8月14日
騒音対策委員会として、荒海、大室第二両区共に条件つき同意報告を受けたのなかで
須賀辺田全戸に対して小林市長の最終回答内容にたいして、
同意書による確認を行い94%現況についてのご理解による同意が得られ当騒音対策委員会として、
慎重審議の結果今後継続的対策を条件として
編入できなかった住民に対して将来に繋がる問題であることは重々理解している中で苦渋の決断をせざるを得ませんでした。
●8月15日
成田市庁舎に赴き条件つき同意の報告を行う。
●8月21日
成田国際文化会館に於いて
国土交通省空港局による「成田国際空港の施設変更及び同空港について指定した延長進入表面等の変更に関する公聴会」が開催され
公述人28人の内
反対者 2 名、条件付賛成者 1 名、他 25 名賛成者であった。
他区の騒音防止特別区編入戸数
荒海 7. 大室第二 12. 土室 11. 小泉 15. 成毛 4. 幡谷 18 戸.
以上が騒音防止特別地区コンター(線引き)条件付同意に至る主な経緯です。
今後の取り組み
●騒音防止特別地区未編入の須賀辺田の方々に対して、拡大編入を継続的に要求する。
●騒音75W〜8OWの住民に対する民家防音特別処置について具体的内容についての早期説明会開催の要求。
●騒音防止地区(1種)及び谷間地区(松ヶ崎,萱橋,須賀辺田の一部)に対する民家防音工事B工法(Aラン同等) の要求。
●(仮称)久住地区地域振興検討委員会が千葉県、成田市、NAA、久住地区4者協議会発足に先立ち
幡谷区としての地域振興策の提案を行う。
(提案要望内容について各協議委員又は、騒音対策委員会副委員長宛に提出して下さい。)
最後に関係各位のご協力並びにご指導を賜りましたことに対して感謝申し上げます。
役員一同目的に向かって全力を尽くしたにも関わらず微力の為、要望事項が1OO%達成できませんでした事。
組織執行部の不足の致すところであり、此の場より深謝申し上げます。
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どう思われますか?皆さん。
2006年9月30日、須賀辺田防音集会所にて久住地区地域振興検討委員会開催される。
久住幡谷地区の今後を話し合う。
個人的にはそろそろ、以前突然中止された「県や市の関係各庁職員および地元市議県議による説明意見交換会」の再度開催を求めたいと思います。対応が後手後手に廻るほどに始末が悪いと思われるのですが・・・。
2007年9月、須賀辺田防音集会所にて
『谷間地域の騒音対策の改正について』の説明会が市・成田市役所空港部空港対策課、成田国際空港株式会社地域共生部住宅防音工事担当の担当職員主導の下、開催される。
成田市では平成19年3月30日に成田空港における平行滑走路に係る騒防法第一種区域の追加指定告示があったことに伴い、今まで成田市で補助事業として実施してきた谷間地域の騒音対策を改正することになり、主な改正点は次の7点。
- 住宅防音工事の格上げ
○成田市で実施していた住宅防音工事補助事業を、第一種区域の基準に引き上げ。
- 住宅の改築に併せた防音工事(再助成)の格上げ
○成田市で実施していた改築に併せた2回目の防音工事(再助成)補助事業を、第一種区域の基準に引き上げ。
- 住宅防音工事の際に設置した空調機器の取替え工事(機能回復工事)の格上げ及び機能回復工事の際に設置した空調機器の取替え工事(再更新工事)の新設
- 基準日後住宅防音工事の補助
○昭和60年7月1日に平行滑走路の第1種区域が告示され、谷間地域が発生したその翌日である7月2日から平成9年10月1日までの間に建築された住宅を対象として、新たに防音工事の助成事業を実施。
- 後継者住宅防音工事の補助
○平成9年10月1日現在に、谷間地域に所在する住宅の所有者等がその後継者のために、谷間地域に住宅を新築する場合、新たにその防音工事を補助対象と実施。
- 民家防音家屋等維持管理費補助金の単価の格上げ
○成田市の助成を受けて住宅防音工事を実施した住宅等の維持管理費として、成田市では年1回、民家防音家屋等維持管理費補助金を支給しているが、その単価について第1種区域の単価と同額にする。
- 航空機騒音地域補助金について
○成田空港周辺の航空機騒音の障害に生ずる地域の土地又は家屋の所有者に対し、維持管理費の一部として、谷間地域内にある居宅及びその宅地の固定資産税及び都市計画税の30%相当額(30万円を限度)を補助する。
担当職員によって、具体例を示しながらの説明が行われましたが、住民にとっては全体的にわかりにくさだけが目立った感じでした。
補助を受ける側の住民からは「手続きが面倒」「工事費の一部負担額が多い」「補助額の相場が時代に追いついていない」等の意見が出ました。最終的に幡谷須賀辺田地区としての総意はこれからも全戸移転を目指していくという結論で締めくくられました。
2009年10月末、愛犬の散歩を兼ねて、かなり移転が進んでいる幡谷須賀辺田下の散策に行ってきました。
須賀辺田上地区に比べ、移転作業がかなり進んでいることが見受けられます。
竹やぶの向こう側に既に移転が完了した家の取り壊しが行われています。この家に住んでいた方は先日、私のところに引越しのご挨拶に見えられました。
こちらも既に移転が完了し、家の裏だった場所の法面がむき出しに。きれいな更地が何かすごく物悲しそうに見えます。先祖代々何百年に渡って住まわれていたこの土地を仕方なく手放すことになったのです。
更地に立てられた
成田空港株式会社NAAの「私有地につき、立ち入りを禁ず」と書かれた立看板。このような土地の有効活用方法は見つかるのでしょうか?
今後、誰もこの柿の木に実を取る者はいない。食べるのはきっと鴉だけ。
散策していて、すごく物悲しい気分になってしまいました。この場所は私の家からほんの200〜300メートルしか離れていない場所なのです。去る者は追わずなんでしょうが、残された者はこれから先ずっとこの地で暮らしていかなければならないのです。
近所の方に聞いたところによると、今年度分の移転は終了したそうです。
2011年9月、幡谷須賀辺田下に実家があり今現在は成田市内の別の場所に住まわれているある方からメールをいただきました。
>父と祖母から2012年4月に移転対象になる。という話を聞いたのですが、具体的な話は本人たちもわからないようで。これではどうしようもないと思い私が、いろいろ調べようとしていたところです。
そこで、どらたきさんのHPを見つけたという流れです。
その後、当方で調査した結果、幡谷須賀辺田下地区は全戸2012年4月から移転対象になることが決定したそうです。
今でも少しずつですが、表面上は何かが動いていることがわかりました。しかし、この件について公式なアナウンスがなかったことが気になります。