はじめに

 賢明な皆さんの中には私<どらたき>の住んでいる場所について、だいたいの見当をされている方も多いと思いますが、現在は成田市のはずれ、今年三月の市町村合併後には、地図上地域的に成田市の中心となる久住地区です。
 新聞等を騒がしている成田空港平行滑走路北伸問題で その延長上の地域の一つとなる幡谷地区に住んでおります。
 最近地区で騒がれ始めたのは国交省が南側延伸を断念し、 北伸決定を打ち出した頃から(正確にはかなりそれ以前から噂は流れていましたが)。
 話題の中心は騒特法や空港騒音防止に関する法律から生ずる住民への補償問題。
 当然、移転補償対象や住家防音工事、騒音慰謝料税金減免(固定資産税等)等が住民生活に深く関わってくるので、関心は高くならざるを得ません。
 問題は補償対象する地域の範囲。
 通称「線引き」と呼ばれているのですが、どこまで範囲に入るかで一喜一憂は必至な状態です。
 その線引きの最も基本線となる「成田空港騒音予測コンター図」が、昨年2005年11月に成田市成田空港株式会社NAA から発表されました。
 しかし、地区住民は大混乱となり、説明会当日終了後すぐに「幡谷地区空港騒音対策委員会」を決起、県や市に対して住民全戸移転要望書を翌年の2006年2月初めに提出したのでした。
 ・・・と、言うのは前記の「成田空港騒音予測コンター図」が示した 最も重要な移転補償の対象となる地域の線(80WECPNL=騒音の大きさの単位、通称・W値)が地区を分断する・・・どころかわずかに数戸が含まれていただけで、ほとんどがその対象外だったからなのです!
 当分、騒動は続きそうです。  

今、平成の成田市の中心(地域)となる幡谷地区に、嵐が吹き荒れる!

幡谷ってどんな場所?

 元々、母の実家がこちらにあり、長い間住んでいた祖母に代わって、数年前から孫の私<どらたき>とその家族で住み始めました。住んでいる家は古民家を悪質リフォームしたようなとんでもない家です(笑)。
 その祖母もすでに亡くなりましたが、結構古い因習(盆綱、オビシャ等)がこの村(!)には残っており、ご近所の方々も年配者が多く、地元自治会や墓地組合(?)などの寄り合い集会もざらで、新住民(?)の私たち家族が生きていくのはなかなか苦労の多い場所です(笑)。

村の一部をスカイウェイカントリークラブが占め、丘陵地独特の起伏に富んだ地形で、隣町の下総町(平成18年3月市町村合併後は成田市となった)とは水田の広がる谷を越えてすぐ近くです。

 成田屋の屋号を名乗る市川団十郎は、代々、成田山とは深くて強い縁(えにし)で結ばれているのは御周知のことだと思いますが、その初代市川団十郎は江戸時代の万治3年(1660)に生まれで、その父・堀越重蔵は下総国埴生郡幡谷村(成田市幡谷)出身であり、成田市幡谷の東光寺の墓地には、二代目が建てた初代団十郎の碑が長きに渡り残されていました。
 交通の要所としてJR久住駅が幡谷と隣の飯岡、大生の境に存在し、あの国際都市成田のJR成田駅の隣駅でありながら(!)、無人駅として上下線一時間に1〜2本程度が通っております。しかも単線のため、電車が遅延することは日常茶飯事。その駅前も平成5年より現在は「久住駅前特定土地区画整理事業」としてニュータウン化開発工事が進められており、完成は平成20年(予定)。しかしながら平成20年には新住民の住所として新地名が付けられ、幡谷より離反の予定・・・。
 その幡谷も地区的にはだいたい須賀辺田<すがべた>、松ヶ崎<まつがさき>、萱橋<かやはし>の三つの旧地名で分かれることもあり、新住民の多い駅前開発地区を新幡谷地区と呼び、古くからの人間の多いこの三つの地区を合わせて旧幡谷地区と呼ばれることも最近は多くなりました。今回の空港平行滑走路北伸問題で焦点になったのはこのうちの旧幡谷の私たち家族の住む須賀辺田<すがべた>地区です。

平行滑走路北伸案について

騒特法

 航空機騒音障害防止特別地区の設定に関する基本的な考え方は以下の通り。

 騒特法は、航空機騒音に配意した適正かつ合理的な土地利用を図ることにより、計画的なまちづくりを推進することを目的として、空港周辺の一定区域内の新たな住宅等の建築を禁止する趣旨で制定された規制法であることから、防止特別地区は騒音ユンターを基準 として定めるべきものであり、いたずらに拡大しないことを原則とする。
 しかしながら 、 円卓会議の合意事項を踏まえて、8O W のコン ターが既存の集落を分断するなど特別な事情があると認められる場合は、下記の基準の範囲内で防止特別地区の区域を拡大できるものとする。
 なお、この場合にあっても騒特法の立法趣旨から 75W のコンター以下の地域には設定しないものとする。
 集落とは、地理的・社会的条件等からみて一体的な集落地と考えられる範囲で、原則として、組・班を原単位とする。

 防止特別地区の拡大基準
  1. 「集落」の過半が 8OWのコンター内にある集落
  2. 「集落」の過半は 8OWのコンター外であるが、当該集落を含む行政区の他の集落が移転対象となり、 従来からの地域社会の絆及び祭祀等の維持・存続が困難となる孤立集落
騒音予測コンター図

経過説明-資料-
 幡谷地区、特に“旧”幡谷地区住民としての総意は「全戸移転」!なのです。
しかしながら、予測騒音コンターで、移転補償の対象となるW値80以上の地域が、現在より北に約1キロ延びたため、下総町高倉地区(約20戸)の約半分がW値80以上の区域になったため、同地区では全戸を移転補償の対象とするよう空港会社と県に求めた例とは勝手が違うはずだと思うのですが・・・。
交渉はまたまだ終わるはずもありません。



平成 18 年 2 月 21 日
久住地区の皆様へ

成田市空港対策部長
騒防法・騒特法の見直しについて


  春寒の候、久住地区の皆様におかれましては、益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。 日頃から空港問題に対し、深いご理解とご協力を賜わり誠にあり がとうございます。
 さて、昨年、国土交通大臣による「北伸案による平行滑走路の整備に関する 指示 j を受け、空港会社より 2O 15 年の予測騒音コンターを含む、「平行滑走 路の整備北伸案についてが公表され、現在、国・県において、騒防法の区域 や騒特法の基本方針の見直し作業が進められております。
 市といたしましでも、騒防法・騒特法の見直しについては、昨年末より各地 区において説明会を実施し、その中で、騒防法の第一種区域の拡大や騒特法の 航空機騒音障害防止特別地区に編入すること等のご要望をいただき、騒音地域 住民の皆様にとうてよりよい騒音対策が実施されるよう粘り強く、国、県、空 港会社と協議してまいりました。
その途中経過につきましては、下記のとおりですのでご報告いたします。


○騒防法について
  • 平行滑走路東側については、土室区 ( 全戸 ) 、大室二区 ( 共生財団による隣接区域 ) まで第一種区域に編入する。
  • 平行滑走路西側 ( 谷間地域 ) については、 2015 年コンターを基準とする。 ただし、谷間地域については、市独自に騒防法第一種区域と同等の対策を 実施する。
  • C工法から B工法に格上げすることについては、国より困難であるとの回答がありましたが、今後とも粘り強く要望していきます。 なお、具体的な制度の整備、実施時期等については、今後関係機関と協議する。
○騒特法について
  • 騒特法の航空機騒音障害防止特別地区とすべき地域については、地元地区の要望と千葉県の考え方には隔たりがあるが、市として意向に沿うべく地元要望どおり、 2 月 14 日 ( 火 ) に千葉県に要望した。
    今後、千葉県からの回答があり次第成田市久住地区空港対策委員会に報告いたします。


 2006年3月10日午後七時より須賀辺田防音集会所にて『第三回幡谷地区空港騒音対策委員会』が開催されました。
須賀辺田地区民にとっては状況的にますます厳しい内容でしたが、「須賀辺田地区全戸移転希望」の意志には変化なしという方針を確認いたしました。



 2006年3月18日午後6時30分より須賀辺田防音集会所にて、 緊急に第四回幡谷地区空港騒音対策委員会が開催されました。
と言うのは、久住地区出身市会議員の海保貞夫さんのお膳立てで 早急に市の空港対策課の説明会が行われることになったからです。
 説明会は2時間半にも及び、かなり白熱した質疑応答が続きました。
対策課の市職員は3人が交代でを説明していましたが、 ただし「事務屋」に徹し、「法律に則って」「あくまでも予測騒音コンター図が原則」を連呼していました。
他地区のこと、騒音コンター図のことをいちいち細かく説明していましたが、 幡谷須賀辺田地区の情勢が変わるわけでもなく・・・。
 個人的には「集落・組・班」の単位についての詳細を求めました。
 隣組の基本である「手前三件両隣」の考えなら、もう少し移転の戸数を増やせると思ったからです。
 しかし、幡谷地区空港騒音対策委員会委員長に「須賀辺田地区の総意は全戸移転だから」と 制止させられました。



 2006年6月下旬突然の回覧がありました。
平成18年6月22日
幡谷須賀辺田地区住民の皆様へ

千葉県 総合企画部 空港地域振興課

騒特法に係る千葉県としての考えについて


  日頃、成田空港に係る千葉県の業務につきまして、御理解と御協力をいただき、誠にありがとございます。
 さて、平行滑走路北伸整備に伴う騒特法の線引きに関して、これまで地区説明会及び久住地区空港対策委員会理事会の場で千葉県としての考え方をご説明して参りましたが、皆様のご理解をいただくため、図面を作成しお配りすることといたしました。
 つきましては、お忙しいところ誠に恐縮ではありますが、ご検討いただきたいと思います。
 よろしくお願いいたします。

 上記回覧に添付されてきた防止特別地区拡大県案。
地図を見る限り、県側も幡谷地区住民に対してかなり譲歩したと思われ、 隣組の基本である「手前三件両隣」の考えなら、もう少し移転の戸数を増やせると思い以前発言した私の考えに近いものがありました・・・。
(←クリックにて地図拡大)。
  • 赤線=80Wコンター。つまり80W線右側が希望移転対象地区。
  • 黄色住民宅=最初に80W騒音コンターを基準に移転対象になった住民宅。
  • 青色住民宅=今回の防止特別地区拡大県案にて県から拡大すると示された住民宅。冠婚葬祭等の住民同志縁故関係から県が選出したものと思われる。
  • 紫線=幡谷須賀辺田地区における希望移転地域。この線より右側に含まれる幡谷須賀辺田住民が移転希望。全戸移転希望が須賀辺田住民の総意。
 新たな火種となりそうな予感。
理由の一つとして、幡谷地区空港騒音対策委員会委員長宅が今回の防止特別地区拡大県案地域(青色住民宅)に含まれていたのです。
 


 前回↑、県から地図添付で 新たに防止特別地区拡大県案が回覧にて示されました。
 隣近所縁故関係冠婚葬祭等の点を県がくみ取ってくれ、 以前には含まれなかった住民宅が新たに10件ほど希望移転の枠に含まれることとなり、 地図を見る限り、県もかなり譲歩したと思われ、 前にも書きましたが、私の納得できる考えに近いものがありました・・・。
 その件について、その後数回に及ぶ(ほぼ毎週・・・)空対委員会の会合が開催されてきました・・・。

 正直、異常です。異常事態もこうも重なると、普通ということでしょうか?
会議中に疑心暗鬼、妬み、嫉妬がこうもあからさまになると、 逆に見苦しいものがあります。
 しかし、移転できない側の住民からしてみれば、確かに死活問題・・・。

 あの県から示された「拡大案」をもとに 現在までの空港対策についての経過を明らかにし、 今後の対策について具体的な内容で話し合いを進めたいというのが、 幡谷空対委員長の意向でしたが・・・。

 県から「拡大案」に対しての幡谷地区としての「再度回答」を求められたのですが、 先に空対役員クラスで話し合ったようで、 答えとしての「要望書(改)」を提出することに至ったようです。
 要望書はまだ不完全版で掲示されたあとすぐに回収されてしまったのですが、 内容は幡谷区総意は全戸移転と表面では謳いながらも、 一に須賀辺田下の地区残り8戸の更なる縁故関係を理由にした拡大(!)、 二に移転対象にならなかった住民宅のC工法からB工法への 防音工事基準の見直し、 三に5年後に予定されている騒音コンター図見直しに限らず引き続き話し合いを進めていくことの 3本柱が記されていました。
 一番の問題は一の須賀辺田下の地区残り8戸の縁故関係を理由にした拡大要望でした。

 つまり、これを県に要望すると言うことは、 県にしてみれば「幡谷須賀辺田地区」はこの要望さえ県やNAA側が受入さえすれば 騒音問題について形の上では一切承認したこととなり、  移転対象にならなかった住民は諦めていると見られないかと言う事でした。 話し合いの中、怒りの声をあげたのは当然「移転対象にならなかった住民」でした。
 須賀辺田地区の県道荒海線沿いに唯一軒の商店を構える家の主人が 役員に対して、 「(委員長の言い分は)移転対象になったらなったで、さっさと見切りを付けてしまいたいように聞こえる。 残った住民だけでどう空港騒音問題に対処していけば良いと言うのか」と 怒号に似た罵声を浴びせ、 結局今夜の対策会議は中途中断そのまま終了となってしまいました。
 益々深まる移転対象住民とならなかった住民との溝。
枠が変に偏って増えた分だけ、始末が悪いというわけです。
 頭痛いです。

 7月29日(土)夜7時から再び、 今度は県や市の関係各庁職員および地元市議県議による説明意見交換会が開催される予定でしたが、理由がわからないまま、急に中止になってしまいました。
(今回分のUPですが、あとから読むとかなり私的個人的な感情が含まれているようなので、先に謝罪させていただきます・・・)



 2006年8月初旬〜中旬、反対派(三里塚芝山連合空港反対同盟)チラシ(表面裏面)配布活発化。
 北側延伸反対を訴える宣伝カーの久住地区での活動もかなり多く見受けられるようになる。



 2006年9月初旬回覧がありました。
回覧
2006年9月1日
区民各位
幡谷区長
(兼)航空機騒音環境対策委員会会長
○○○○
航空機騒音環境対策委員長
△△△△

幡谷区航空機騒音環境対策委員会報告書

 初秋の候、皆様方におかれましては、ご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、2005年7月15日北側国土交通大臣による暫定平行滑走路北側延伸の決定発表後、
幡谷区として、航空機騒音環境問題に取り組んでまいりました内容を集約し
その経緯と今後の取り組み方針についてご報告申し上げます。

経緯
●2005年1O月1日
成田国際空港株式会社(以下略称NAAで表現) 騒音防止特別地区及び騒音防止地区に対するコンター(都市計画法による線引き)が発表され
騒音防止特別地区(8OW)の須賀辺田が移転対象内に5戸含まれ、
集落の分断に繋がる為の問題と騒音防止地区(75W/70W)谷間地区に及ぼす騒音環境負荷について
久住空港対策委員会及び区役員会に於いて協議検討を重ね、
2005年11月27日
航空機騒音環境対策委員会 (以下騒音対策委員会と表現)を発足し、
須賀辺田の集落分断を阻止し全戸移転の対象及び騒音防止及び谷間地区に対する騒音対策のグレードアップについて
成田小林市長宛てに2006年1月8日要望書を提出いたしました。

●2006年6月11日
千葉県より騒音防止特別地区の拡大見直し案として、祭祀、縁故関係の集落化の定義付けにより、
須賀辺田の旧道を境として移転対象戸数計14戸が最終案として提示される。
更に成田市より、騒防法第1種区域の拡大、谷間地域防音工事の第1種区域並み引き上げ、
75W内移転対象外住民に対しての防音特別工事の処置を施す発表がある。
然しながら、当騒音対策委員会として、千葉県との交渉が難航し行き詰る中、
騒音防止特別対象区の荒海 (Aラン).大室第二.士室区との要求に対する足並みを揃えること、
区民及び須賀辺国住民の同意が得られないことを理由に慎重に協議を重ね苦渋の選択として、
須賀辺田住民の同意を得て下22戸を拡大編入することを成田小林市長,千葉県堂本知事宛てに2006年7月2O日再度要望書を提出する。
千葉県は、私達住民の要求に対して、須賀辺田防音集会所に於ける度重なる説明会で前述回答内容が最終であることを強調され進展は無く、
更に7月8日千葉県としての最終コンター(線引き)の発表となる。

●8月6日
久住地区騒音対策拡大幹事会に於いて、
小林市長とNAA黒野社長による国土交通省との単独拡大交渉の結果
須賀辺田+4計18戸編入されたことの説明があった。

●8月11日
須賀辺田防音集会所に於いて小林市長はじめ関係者による住民に対して、
成田市として今後進展は望めなく此れが最終回答として住民の同意を得るための説明によるお願いであることを小林市長より表明される。

●8月14日
騒音対策委員会として、荒海、大室第二両区共に条件つき同意報告を受けたのなかで
須賀辺田全戸に対して小林市長の最終回答内容にたいして、
同意書による確認を行い94%現況についてのご理解による同意が得られ当騒音対策委員会として、
慎重審議の結果今後継続的対策を条件として
編入できなかった住民に対して将来に繋がる問題であることは重々理解している中で苦渋の決断をせざるを得ませんでした。

●8月15日
成田市庁舎に赴き条件つき同意の報告を行う。

●8月21日
成田国際文化会館に於いて
国土交通省空港局による「成田国際空港の施設変更及び同空港について指定した延長進入表面等の変更に関する公聴会」が開催され
公述人28人の内
反対者 2 名、条件付賛成者 1 名、他 25 名賛成者であった。
他区の騒音防止特別区編入戸数
荒海 7. 大室第二 12. 土室 11. 小泉 15. 成毛 4. 幡谷 18 戸.

以上が騒音防止特別地区コンター(線引き)条件付同意に至る主な経緯です。

今後の取り組み
●騒音防止特別地区未編入の須賀辺田の方々に対して、拡大編入を継続的に要求する。
●騒音75W〜8OWの住民に対する民家防音特別処置について具体的内容についての早期説明会開催の要求。
●騒音防止地区(1種)及び谷間地区(松ヶ崎,萱橋,須賀辺田の一部)に対する民家防音工事B工法(Aラン同等) の要求。
●(仮称)久住地区地域振興検討委員会が千葉県、成田市、NAA、久住地区4者協議会発足に先立ち
幡谷区としての地域振興策の提案を行う。
(提案要望内容について各協議委員又は、騒音対策委員会副委員長宛に提出して下さい。)

最後に関係各位のご協力並びにご指導を賜りましたことに対して感謝申し上げます。
役員一同目的に向かって全力を尽くしたにも関わらず微力の為、要望事項が1OO%達成できませんでした事。
組織執行部の不足の致すところであり、此の場より深謝申し上げます。

 どう思われますか?皆さん。



 2006年9月30日、須賀辺田防音集会所にて久住地区地域振興検討委員会開催される。 久住幡谷地区の今後を話し合う。

 個人的にはそろそろ、以前突然中止された「県や市の関係各庁職員および地元市議県議による説明意見交換会」の再度開催を求めたいと思います。対応が後手後手に廻るほどに始末が悪いと思われるのですが・・・。



 2007年9月、須賀辺田防音集会所にて『谷間地域の騒音対策の改正について』の説明会が市・成田市役所空港部空港対策課、成田国際空港株式会社地域共生部住宅防音工事担当の担当職員主導の下、開催される。

 成田市では平成19年3月30日に成田空港における平行滑走路に係る騒防法第一種区域の追加指定告示があったことに伴い、今まで成田市で補助事業として実施してきた谷間地域の騒音対策を改正することになり、主な改正点は次の7点。

  1. 住宅防音工事の格上げ
    ○成田市で実施していた住宅防音工事補助事業を、第一種区域の基準に引き上げ。
  2. 住宅の改築に併せた防音工事(再助成)の格上げ
    ○成田市で実施していた改築に併せた2回目の防音工事(再助成)補助事業を、第一種区域の基準に引き上げ。
  3. 住宅防音工事の際に設置した空調機器の取替え工事(機能回復工事)の格上げ及び機能回復工事の際に設置した空調機器の取替え工事(再更新工事)の新設
  4. 基準日後住宅防音工事の補助
    ○昭和60年7月1日に平行滑走路の第1種区域が告示され、谷間地域が発生したその翌日である7月2日から平成9年10月1日までの間に建築された住宅を対象として、新たに防音工事の助成事業を実施。
  5. 後継者住宅防音工事の補助
    ○平成9年10月1日現在に、谷間地域に所在する住宅の所有者等がその後継者のために、谷間地域に住宅を新築する場合、新たにその防音工事を補助対象と実施。
  6. 民家防音家屋等維持管理費補助金の単価の格上げ
    ○成田市の助成を受けて住宅防音工事を実施した住宅等の維持管理費として、成田市では年1回、民家防音家屋等維持管理費補助金を支給しているが、その単価について第1種区域の単価と同額にする。
  7. 航空機騒音地域補助金について
    ○成田空港周辺の航空機騒音の障害に生ずる地域の土地又は家屋の所有者に対し、維持管理費の一部として、谷間地域内にある居宅及びその宅地の固定資産税及び都市計画税の30%相当額(30万円を限度)を補助する。

 担当職員によって、具体例を示しながらの説明が行われましたが、住民にとっては全体的にわかりにくさだけが目立った感じでした。
 補助を受ける側の住民からは「手続きが面倒」「工事費の一部負担額が多い」「補助額の相場が時代に追いついていない」等の意見が出ました。最終的に幡谷須賀辺田地区としての総意はこれからも全戸移転を目指していくという結論で締めくくられました。



 2009年10月末、愛犬の散歩を兼ねて、かなり移転が進んでいる幡谷須賀辺田下の散策に行ってきました。
 須賀辺田上地区に比べ、移転作業がかなり進んでいることが見受けられます。

 竹やぶの向こう側に既に移転が完了した家の取り壊しが行われています。この家に住んでいた方は先日、私のところに引越しのご挨拶に見えられました。

 こちらも既に移転が完了し、家の裏だった場所の法面がむき出しに。きれいな更地が何かすごく物悲しそうに見えます。先祖代々何百年に渡って住まわれていたこの土地を仕方なく手放すことになったのです。

 更地に立てられた成田空港株式会社NAAの「私有地につき、立ち入りを禁ず」と書かれた立看板。このような土地の有効活用方法は見つかるのでしょうか?

 今後、誰もこの柿の木に実を取る者はいない。食べるのはきっと鴉だけ。

 散策していて、すごく物悲しい気分になってしまいました。この場所は私の家からほんの200〜300メートルしか離れていない場所なのです。去る者は追わずなんでしょうが、残された者はこれから先ずっとこの地で暮らしていかなければならないのです。
 近所の方に聞いたところによると、今年度分の移転は終了したそうです。
 



 2011年9月、幡谷須賀辺田下に実家があり今現在は成田市内の別の場所に住まわれているある方からメールをいただきました。

>父と祖母から2012年4月に移転対象になる。という話を聞いたのですが、具体的な話は本人たちもわからないようで。これではどうしようもないと思い私が、いろいろ調べようとしていたところです。 そこで、どらたきさんのHPを見つけたという流れです。

 その後、当方で調査した結果、幡谷須賀辺田下地区は全戸2012年4月から移転対象になることが決定したそうです。
 今でも少しずつですが、表面上は何かが動いていることがわかりました。しかし、この件について公式なアナウンスがなかったことが気になります。


当HPとしましては何か進展があるたびにページを更新していくつもりです!




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